優しさと愛情に包まれたピアノ連弾の名曲!フォーレ『ドリー組曲』Op.56

フォーレ ドリー ヘンレ版連弾
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こんにちは、TeeJayです。ピアノを長年習っていても、導入期に先生が伴奏してくれた以外に連弾の経験がないという方も時々いらっしゃいますが、他の演奏者と共感し、音楽の幅を広げるためにも連弾はオススメですよ。今回は、優しさと愛情に包まれたピアノ連弾の名曲、フォーレ『ドリー組曲』の楽譜をご紹介します。

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組曲『ドリー』Op.56

ヘンレ社ドリー組曲
『フォーレ ドリー Op.56 原典版』(ヘンレ社)

「ドリー」とはフォーレが親しくしていたバルダック家の娘エレーヌの愛称です。6曲からなる組曲『ドリー』Op.56は、エレーヌの誕生祝いに書かれた曲を中心に組まれ、エレーヌに献呈されました。全体的に優しい愛情で満ちあふれていて連弾曲の中でも人気の高い作品です。1898年にアルフレッド・コルトーとエドゥワール・リスラーによって初演され、コルトーによるピアノ独奏版やアンリ・ラボーによる管弦楽版もあります。難易度は中級レベルです。

Fauré and Mlle Lombard
Fauré and Mlle Lombard(注: ドリーではありません)

エレーヌの母エンマとフォーレの関係から、エレーヌは実はフォーレの子だったのではという説もありますが、エンマはのちにドビュッシー夫人となり、ドビュッシーはその子クロード・エマ(愛称“シュシュ”)のため『子供の領分』を書きました。それで『ドリー』と『子供の領分』は姉妹作とも言える関係になります。

組曲『ドリー』の構成

  • 第1曲 子守歌 (Berceuse)
    1893年に作曲され、翌年単独で出版。ゆりかごのような分散和音と優しいメロディーに癒されます。
  • 第2曲 ミ・ア・ウ (mi-a-ou)
    1894年にエレーヌの2歳の誕生日を祝って作曲。元々フォーレはエレーヌが兄のラウルを呼ぶときの幼児言葉「メッシュ・アウル」をタイトルにしましたが、出版社により猫の鳴き声を表すこのタイトルに変えられました。軽やかで愛らしい曲です。
  • 第3曲 ドリーの庭 (Le jardin de Dolly)
    1895年に作曲。エレーヌの3歳の誕生日に贈られました。穏やかで印象深いメロディーとフォーレ特有の絶妙な転調がたいへん魅力的な曲です。
  • 第4曲 キティー・ヴァルス (Kitty-valse)
    1896年、エレーヌの4歳の誕生日に贈られました。フォーレによる元々のタイトルは「ケティ・ヴァルス」で、ケティはラウルの飼っていた犬の名前ですが、この曲も出版社により子猫のワルツに変えられてしまいました。穏やかで気品のあるワルツです。
  • 第5曲 優しさ (Tendresse)
    1896年に作曲。深い内面をたたえたメロディーと掛け合いのある中間部が特徴的な大人向けの曲です。
  • 第6曲 スペインの踊り (Le pas espagnol)
    1897年(もしくは1896年)に作曲。生き生きとして華やかなフィナーレにふさわしい曲です。
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収録曲をYouTubeで聴いてみよう!

組曲『ドリー』より 1. 子守歌、2. ミ・ア・ウ、3. ドリーの庭、6. スペインの踊り

(from: Lucas & Arthur Jussen)

組曲『ドリー』(全曲)

(from: gullivior)
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楽譜はこちらから

全音からは後藤丹氏編曲による独奏版も出ているので、購入の際はよくご確認ください。

『近代フランス・ピアノ連弾名曲集』は、フォーレ『ドリー』、ドビュッシー『小組曲』、ラヴェル『マ・メール・ロワ』、ビゼー『子供の遊び』が一冊に収められているお得な一冊です‼︎


フォーレのイメージ

ガブリエル・ユルバン・フォーレ(Gabriel Urbain Fauré, 1845-1924)はフランスの作曲家。南仏パミエに生まれ、9歳からパリのニーデルメイエール古典宗教音楽学校で学び、後に同校に赴任してきたサン=サーンスにピアノと作曲を師事しました。卒業後、教会オルガニストとして活動し、後にパリ音楽院で作曲家教授としてラヴェルなどを教えました。晩年は聴覚障害に悩まされましたが、生涯にわたり作曲を続けました。

ドビュッシーのピアノ連弾曲『小組曲』も中級程度で弾けて、美しい曲集ですよ。

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