もはや必須?ショパンのエチュードの前に、モシュコフスキー『15の練習曲』Op.72

モシュコフスキー『15の練習曲』のイメージピアノ練習曲 上級
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こんにちは、TeeJayです。最近は試験やコンクール曲としても使われる機会が増えている、モシュコフスキー『15の練習曲』Op.72。ショパンをはじめとする偉大な作曲家のエチュードに取り組む前の準備としてぜひ活用したい一冊です。もはや必須(?)かもしれません。

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『15の練習曲』Op.72

モシュコフスキー15の練習曲のイメージ

モシュコフスキー『15の練習曲』(15 Études de Virtuosité)Op.72は、『15の熟練のための(もしくは、名人芸の)練習曲』とも呼ばれ、難易度は上級の前半程度です。一般的にはツェルニー40番を終えた後、ショパンのエチュードに入る前に用いられますが、ツェルニー40番をしっかり学んでいないと難しいので、クラーマー=ビューロー練習曲やツェルニー50番と併用して用いることもあります。

ツェルニーの練習曲には賛否両論あるものの、体系的に作られていて、確かな技術を効果的に身につけるのに適した教材ですが、技術の習得に重点が置かれているため、音楽的な面が多少犠牲になってしまっている面も否めません。また、ツェルニーは年下のショパンよりも長生きしましたが、師であるベートーヴェンの影響が色濃く出ています。

その点、19世紀の終わりから20世紀の初めにかけて活躍したモシュコフスキーの練習曲は、華やかで洗練された響きをもち、かつテクニック向上のための工夫と豊かな音楽性を備えています。特に高度なテクニックと音楽性を養う『15の練習曲』Op.72は、ショパンをはじめとする大作曲家たちのエチュードにとりかかる前の準備段階としてぜひ活用したい教材です。

収録曲をYouTubeで聴いてみよう!

『15の練習曲』より第2番 ト短調

(from: gabqb)

『15の練習曲』より第6番 へ長調

(edgelee84)

『15の練習曲』より第11番 変イ長調

(from: Russian Rarities)

『15の練習曲』より第13番 変イ短調

(from: 広瀬悦子 – トピック)

モシュコフスキー『15の練習曲』Op.72(全曲)

(from: musicisgoodforyou)

いかがでしたか?華やかな技巧と美しい旋律が魅力的な曲は、発表会用のレパートリーとしても使えそうですね。単なる練習曲にとどまらず、芸術の域に達した本格的なエチュードへの準備段階として、ぜひ活用してみてくださいね。

全音からはモシュコフスキーの『16の技術練習曲(Esquisses techniques)』Op.97という珍しい楽譜も出版されています。こちらは『15の練習曲』と難易度は大体同じか少し易しいですが、よりテクニックに注意が向けられていて、美しい曲はもちろん面白い練習曲も含まれていますよ。

『16の技術練習曲』より第9番 ハ長調

(from: AntMayte)

『16の技術練習曲』より第10番 ト短調

(from: KateLeePiano)
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楽譜はこちらから

モシュコフスキーの肖像イメージ

モーリツ・モシュコフスキー(Moritz Moszkowski, 1854-1925)は、ポーランド出身のピアニスト、作曲家です。幼い頃から才能を示し、ベルリンのシュテルン音楽院でピアノと作曲を、テオドール・クラクの新音楽アカデミーで作曲と管弦楽法を学びました。若い頃は傑出したピアニスト、作曲家として名声を得る一方、ベルリン音楽院で教えながら多くの弟子を世に送り出しました。200曲以上のピアノ曲を残しましたが、上品で華やかな作風で演奏効果の高い曲が多くあります。

ツェルニー40番と併用して使える『20の小練習曲』Op.91もおすすめです!

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