シューベルトの音楽性豊かで美しいメロディをもっと楽しもう!おすすめのピアノ楽譜

シューベルト即興曲・楽興の時の表紙イメージピアノ曲集 中級
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こんにちは、TeeJayです。シューベルトの作品は1000曲以上と言われ、そのうちピアノ曲もかなりの数に上りますが、発表会などでよく弾かれる即興曲や楽興の時第3番を除くとやや敬遠されがちなところもあるかもしれません。今回はシューベルトの音楽性豊かで美しいメロディをもっと楽しめる楽譜をご紹介します。

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『シューベルト 即興曲・楽興の時』(全音楽譜出版社)

シューベルト即興曲と楽興の時(全音)の表紙イメージ
『シューベルト 即興曲・楽興の時』(全音楽譜出版社)

シューベルトの作品は次々と湧き出てくる豊富で美しい旋律が魅力的ですが、それが逆にまとまりに欠け長いと敬遠される理由になっているかもしれません。そこでおすすめなのが、即興曲などの比較的短い小品の曲集です。

全音楽譜出版社『シューベルト 即興曲・楽興の時』には、定番の曲も含めて美しく音楽性豊かな曲が収録されています。特に即興曲集 D899(Op.90)とD935(Op.142)は、いずれも晩年(と言っても30歳…)の1827年に作曲された円熟味のある曲集で、大人の学習者にもおすすめです。難易度は中級後半〜上級前半程度です。

『シューベルト 即興曲・楽興の時』(全音)の収録曲

シューベルトの作品は出版に際しての作品番号(Op)を持たないものが多いため、通常D(ドイチュ)番号が用いられます。作品番号の後ろの[数字]はヘンレ出版社が公開している9段階の難易度の目安(初級:1〜3、中級:4〜6、上級:7〜9)です。

  1. 即興曲 第1番 ハ短調 Op.90‐1 D899 [6]
  2. 即興曲 第2番 変ホ長調 Op.90‐2 D899 [6]
  3. 即興曲 第3番 変ト長調Op.90‐3 D899 [6]
  4. 即興曲 第4番 変イ長調 Op.90‐4 D899 [6]
  5. 楽興の時 第1番 ハ長調 Op.94‐1 D780 [6]
  6. 楽興の時 第2番 変イ長調 Op.94‐2 D780 [5]
  7. 楽興の時 第3番 ヘ短調 Op.94‐3 D780 [5]
  8. 楽興の時 第4番 嬰ハ短調 Op.94‐4 D780 [5]
  9. 楽興の時 第5番 ヘ短調 Op.94‐5 D780 [6]
  10. 楽興の時 第6番 変イ長調 Op.94‐6 D780 [5]
  11. 即興曲 第1番 ヘ短調Op. post.142‐1 D935 [7]
  12. 即興曲 第2番 変イ長調 Op. post.142‐2 D935 [5]
  13. 即興曲 第3番 変ロ長調 Op. post.142‐3 D935 [6]
  14. 即興曲 第4番 ヘ短調 Op. post.142‐4 D935 [8]
ウィーン原典版新版シューベルト即興曲の表紙イメージ

「3つのピアノ曲(即興曲)D946」について:音楽之友社から日本語版が出ているウィーン原典版のスコダ校訂の旧版には「3つのピアノ曲(即興曲)D946」が含まれていましたが、ライジンガー編の新版(左の写真、日本語版は未刊)には含まれておらず、「2つの断章 D916b」と共に別の巻に収録されています。「3つのピアノ曲(即興曲)D946」は全音楽譜出版社やヘンレ出版社(原典版)からも単独で出版されていますので参考になさってください。難易度は上級前半程度です。

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『At the piano シューベルト名曲12選』

At the piano シューベルト名曲12選の表紙イメージ
『At thePiano シューベルト名曲12選』(ヘンレ社)

もう少し易しい曲から弾きたい方は、ヘンレ社『At the Piano シューベルト名曲12選』もおすすめです。At the Pianoシリーズは、もう一度ピアノを弾きたい方向けの楽譜で、作曲家別にタイプの異なる曲がおおよそ難易度順に収録されています。ヘンレ社の信頼できる原典版楽譜が使用されていて、校訂者による指番号が作曲者によるものとは異なるフォントで補われています。

この楽譜には初級後半から中級後半程度のシューベルトの名曲12曲が収録されていて、定番の曲以外にも様々なタイプの曲を弾いてみたい方におすすめです。優しく愛らしいメロディーが魅力的な「ピアノ・ソナタ イ長調」は大人の学習者にも人気のある曲です。

『At the Piano シューベルト名曲12選』の収録曲

  1. スケルツォ 変ロ長調 D593 [3]
  2. レントラー 変ロ長調 D378 Nr.6-8 [3]
  3. 8つのエコセーズ D977 [4]
  4. ワルツ 変イ長調 D365 Nr.1, 2 [4]
  5. メヌエット ニ長調 D41 Nr.16 [4]
  6. ドイツ舞曲 ニ長調 D790 Nr.1 [5]
  7. 即興曲 変イ長調 Op. post. 142-2 D935 [5]
  8. 楽興の時 ヘ短調 Op.94-5 D780 [6]
  9. 楽興の時 変イ長調 Op.94-6 D780 [5]
  10. ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817 [5]
  11. 13の変奏曲 イ短調 D576 [6]
  12. ピアノ・ソナタ イ長調 Op. post. 120 D664 [6]

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収録曲をYouTubeで聴いてみよう!

4つの即興曲 Op.90 D899(全曲)

(from: Vladivostok 1969)

4つの即興曲 Op.142 D935(全曲)

(from: MrPalika123)

6つの楽興の時 Op.94 D780(全曲)

(From: eno nori)

3つのピアノ曲(即興曲)D946(全曲)

(from: Cyril Favier)

スケルツォ 変ロ長調 D593

(from: Maria João Pires – Topic)

ワルツ 変イ長調 D365 Nr.2

(From: UIPianoPed)

ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817

(from: Classical Vault 1)

13の変奏曲 イ短調 D576

(from: Hideyo Harada – Topic)

ピアノ・ソナタ イ長調 Op. post. 120 D664

(from: The Classical Dude)

いかがでしたか?「歌曲王」とも呼ばれるシューベルトの豊かで音楽性の高いメロディーを味わえる曲が多いですね。ぜひご自身のレパートリーに魅力的なシューベルトの曲を1曲加えてみてくださいね。

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楽譜はこちらから

シューベルトの肖像画イメージ

フランツ・ペーター・シューベルト(Franz Peter Schubert, 1797-1828)はオーストリアの作曲家。ウィーン郊外のリヒテンタールで学校教師の父の下に生まれました。幼い頃から類まれな才能を示し、11歳から5年余りコンヴィクト(寄宿生神学校)で音楽を専門的に学び、A. サリエリからレッスンを受けました。在学中から数多くの作曲をこなし、生涯で1000曲以上を作曲したと言われています。特に詩に最もふさわしい旋律と伴奏をつけて詩の世界を音楽的に表現したリート(ドイツ歌曲)を芸術の域にまで高め、「歌曲王」と呼ばれています。素晴らしい才能を発揮した天才でしたが31歳という若さでこの世を去りました。ロマン派の始まりの部分に位置しますが、その生涯はベートーヴェンの後半生とほぼ重なります。

『ピアノ名曲150選 中級編』(音楽之友社)にはシューベルトの「感傷的なワルツ Op.50-13 D77」が入っていますよ。

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