ブラジル音楽の情熱と躍動感!『ヴィラ=ロボス ピアノ作品集』

『ヴィラ=ロボスピアノ作品集』のイメージピアノ曲集 中級
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こんにちは!TeeJayです。最近は世界中の様々な音楽に接することができるので、クラッシックピアノの演奏者もいろんなジャンルの音楽を弾くようになりましたね。レッスンでジャズの要素が入った曲を扱うことも増えましたが、もう一つ押さえておくべき分野がラテン音楽です。今回は単純なラテン音楽ではなく、ブラジル民俗音楽とクラッシックが融合したヴィラ=ロボスの作品をご紹介します。

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エイトール・ヴィラ=ロボス

エイトール・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos, 1887-1959)はブラジルの作曲家、チェリスト、ギタリストです。リオ・デ・ジャネイロに生まれ、アマチュア音楽家だった父に音楽を学びましたが、1899年に父が亡くなってからはカフェでチェロを弾いて生計を立てました。1905年にブラジル北東部に出かけて民俗音楽を収集し、1912年にはブラジル奥地のアマゾン熱帯雨林地域へも出かけました。1923年に政府の奨学金を得てパリに留学し、1930年にブラジルに戻ってからは、リオデジャネイロ音楽院の学長として音楽教育に情熱を注ぎ、ブラジル民俗音楽を取り入れた作品を数多く生み出しました。その数、2000曲以上とも言われています。

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『ヴィラ=ロボス ピアノ作品集』

『ヴィラ=ロボス ピアノ作品集』のイメージ
The Piano Music of Heitor Villa-Lobos (Music Sales Ltd.)

国内ではカワイ出版から『ヴィラ=ロボス ピアノ曲集』(全6巻)が出ていたのですが、残念ながら現在は第1巻以外は入手困難です。今回ご紹介するのはミュージック・セールス社の『ヴィラ=ロボス ピアノ作品集』(”The Piano Music of Heitor Villa-Lobos”)です。ヴィラ=ロボスの代表曲「ブラジル風バッハ第4番」「ショーロス第5番 “ブラジルの魂”」が収録されている他、子どものための曲から本格的な曲まで盛りだくさんの内容でかなりお得な一冊です。

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収録曲リスト

  1. 「赤ちゃんの一族 第1集」より、2.「小麦色の娘」
  2. 「赤ちゃんの一族 第1集」より、4.「ムラートの娘」
  3. 「赤ちゃんの一族 第1集」より、7.「道化師」
  4. 「実用の手引き 第1巻」より、「夜明け」
  5. 「実用の手引き 第1巻」より、「満潮」
  6. 「実用の手引き 第1巻」より、「薔薇」
  7. 「実用の手引き 第1巻」より、「脚の不自由な少女」
  8. 「実用の手引き 第1巻」より、「ヴィオラの弦で」
  9. 「実用の手引き 第8巻」より、「レモン」
  10. 「実用の手引き 第8巻」より、「五斂子」
  11. 「実用の手引き 第8巻」より、「貧しい盲目の女性」
  12. 「実用の手引き 第8巻」より、「フランシスコ神父」
  13. 「実用の手引き 第8巻」より、「飛べ、小鳥よ!」
  14. 「実用の手引き 第8巻」より、「農夫の娘」
  15. 「実用の手引き 第8巻」より、「小さな白いドレス」
  16. 「実用の手引き 第9巻」より、「小さなオレンジの木」
  17. 「実用の手引き 第9巻」より、「小さな鳩、ちっぽけな鳩」
  18. 「実用の手引き 第9巻」より、「輪舞」
  19. 「実用の手引き 第9巻」より、「9人娘を持つ年老いた女性」
  20. 「実用の手引き 第9巻」より、「不変のもの」
  21. 「実用の手引き 第9巻」より、「城」
  22. 「単純な様式による印象」 – 1.「神秘的なワルツ」
  23. 「単純な様式による印象」 – 2.「妖精のゆりかごの中で」
  24. 「単純な様式による印象」 – 3.「水車」
  25. 「ショーロス 第5番」(ブラジルの魂)
  26. 「ブラジル風バッハ 第4番」 – 1.「前奏曲(序奏)」
  27. 「ブラジル風バッハ 第4番」 – 2.「コラール(奥地の歌)」
  28. 「ブラジル風バッハ 第4番」 – 3.「アリア(カンティガ)」
  29. 「ブラジル風バッハ 第4番」 – 4.「踊り(ミゥジーニョ)」
  30. 「ブラジルの詩」 – 1. 「田舎の苗植え」
  31. 「ブラジルの詩」 – 2.「吟遊詩人の印象」
  32. 「ブラジルの詩」 – 3.「ジャングルの祭り」
  33. 「ブラジルの詩」 – 4.「白いインディオの踊り」
  34. 「花の組曲」 – 1.「夏の牧歌」
  35. 「花の組曲」 – 2.「歌う田舎娘」
  36. 「花の組曲」 – 3.「庭園での楽しみ」
  37. 「ブラジルの子どもの謝肉祭」より、3.「ピエロの気まぐれ」
  38. 「ブラジルの子どもの謝肉祭」より、2.「小さな悪魔のむち」
  39. 「壊れたオルゴール」
  40. 「単純な詩」

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収録曲をYouTubeで聴いてみよう!

『赤ちゃんの一族 第1集』より

『赤ちゃんの一族(A Prole do Bebê)の第1集は1920年に作曲された8曲からなる小品集です。第2集が1921年に作曲され、第3集は消失してしまいました。

「小麦色の娘(紙人形)」(Moreninha)

(from: Instituto Piano Brasileiro-IPB)

「ムラートの娘(ゴム人形)」(Mulatinha)

(from: Instituto Piano Brasileiro-IPB)

「道化師」(O Polichinelo)

(from: Instituto Piano Brasileiro-IPB)

『実用の手引き』より

『実用の手引き』(Guia Práticoは1932〜1949年にかけて教育用に作曲された全11巻の作品です。各巻には100曲以上の曲が収録されていたと言われていますが、残念なことに大部分が消失してしまい、現在はその一部が知られているだけです。

「満潮」(A maré encheu)

(from: Cristina Ortiz)

「脚の不自由な少女」(Manquinha)

(from: Instituto Piano Brasileiro-IPB)

「飛べ、小鳥よ!」(Xô, Xô, Passarinho)

(from: UIPianoPed)

「小さなオレンジの木」(Laranjeira Pequenina)

(from: Marcelo Bratke)

『単純な様式による印象』

『単純な様式による印象(Simples coletânea)』(全3曲)

(from: Pauta Brasileira)

『ショーロス』 第5番 ブラジルの魂

『ショーロス(Chôros)』はヴィラ=ロボスの代表作の一つ。全16曲で構成され(13、14番は消失してしまいました)、曲により使用される楽器の編成が異なります。第5番「ブラジルの魂」(1926年)は唯一のピアノ独奏曲です。ちなみにショーロとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてリオ・デ・ジャネイロで流行った民衆音楽の一つです。

「ショーロス 第5番 ブラジルの魂」(Chôros nº 5 Alma brasileira)

(from: Instituto Piano Brasileiro-IPB)

『ブラジル風バッハ』 第4番

『ブラジル風バッハ(Bachianas Brasileirasもヴィラ=ロボスの代表作の一つです。バッハを敬愛したヴィラ=ロボスがブラジル民俗音楽の素材をバッハの精神と結びつけました。全9作のこのシリーズも曲により楽器の構成が変わり、第4番は唯一のピアノ独奏曲です。

「ブラジル風バッハ 第4番(Bachianas Brasileiras)」(全曲)

(from: Rodrigo Rodrigues)

「ブラジル風バッハ 第4番」2.「コラール(奥地の歌」を楽譜付きでご覧ください!

(from: Instituto Piano Brasileiro-IPB)

『ブラジルの詩(Ciclo Brasileiro)』より

発表会のレパートリーとしても映えますよ!

「吟遊詩人の印象」(Impressões Seresteiras)

(from: Atsuo WATANABE)

「白いインディオの踊り」(Dança do Indio Branco)

(from: nelsonfreirepiano)

『花の組曲』

『花の組曲(Suíte Floral)』(全曲)

(from: Pauta Brasileira)

その他

「壊れたオルゴール(Caixinha de Música Quebrada)」

(from: Instituto Piano Brasileiro – IPB)

「単純な詩」(Poema Singelo)

(from: Cristina Ortiz)

いかがでしたか?ヴィラ=ロボスの音楽は、ブラジルの民俗音楽がクラシック音楽と融合し、ラテン音楽の情熱やリズムが芸術の域に達したものです。21世紀にはヴィラ=ロボスの音楽がより一層の理解と評価を受けることでしょう。魅力的でどことなく懐かしいヴィラ=ロボスのピアノ曲をぜひご自身のレパートリーに付け加えてみてください!

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楽譜はこちらから

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